LM Studio
このページでは、LM Studio に OpenForge MCP を接続する方法を説明します。
LM Studio とは
LM Studio は、自分のパソコン上で AI(大規模言語モデル)を動かすことができるデスクトップアプリです。インターネット接続が不要で、完全にローカルで動作するため、データがパソコンの外に出ることがありません。API の利用料金もかかりません。
MCP に対応しているため、OpenForge MCP と接続すると、ローカルで動く AI を使って Unity や Blender などの3Dアプリを操作できるようになります。
LM Studio を選ぶ理由
- 無料で使える -- API 利用料金が発生しません
- プライバシー -- データがインターネットに送信されません
- オフラインで動作 -- インターネット接続がない環境でも使えます
- グラフィカルな操作画面 -- モデルの選択やチャットが GUI で行えます
LM Studio で動かす AI の性能は、パソコンのスペック(特に GPU のメモリ量)に大きく依存します。快適に利用するには、VRAM 8GB 以上の GPU を搭載したパソコンを推奨します。
セットアップ方法
方法1: 自動セットアップ(おすすめ)
ターミナルで以下のコマンドを実行すると、Essential Mode で設定ファイルが自動的に作成されます。
npx openforge-mcp setup --client lmstudio --mode essential
「Setup complete」と表示されれば成功です。このあと「モデルの準備」と「動作確認」のセクションに進んでください。
方法2: 手動セットアップ
手動で設定する場合は、以下の手順で進めてください。
1. 設定ファイルを作成する
LM Studio の MCP 設定ファイルは以下の場所にあります。
~/.lmstudio/mcp.json
~ はホームディレクトリを意味します。Windows の場合は C:\Users\ユーザー名\.lmstudio\mcp.json になります。
2. 設定ファイルを編集する
mcp.json をテキストエディターで開き(ファイルがなければ新規作成し)、以下の内容を入力して保存します。
{
"mcpServers": {
"openforge-mcp": {
"command": "npx",
"args": ["openforge-mcp", "start", "--mode", "essential"]
}
}
}
上の設定では --mode essential を指定しています。これはローカルモデル向けに最適化されたモードです。詳しくは次のセクションで説明します。
Essential Mode について
ローカルで動く AI モデルは、クラウドの AI と比べるとコンテキスト(一度に処理できる情報量)が限られています。そこで、OpenForge MCP には Essential Mode という軽量モードが用意されています。
| モード | ツール数 | 対象 |
|---|---|---|
| Full Mode(デフォルト) | 全ツール | クラウド AI 向け |
| Essential Mode | 約80ツール | ローカル AI 向け |
Essential Mode では、よく使われるツールだけが読み込まれるため、ローカルモデルの限られたコンテキストでも快適に動作します。基本的な3D操作(オブジェクトの作成、移動、マテリアル設定など)はすべてカバーしています。
モデルの準備
LM Studio を起動して、AI モデルをダウンロードしてください。
おすすめモデルの目安
| パソコンのスペック | おすすめサイズ | 具体例 |
|---|---|---|
| GPU メモリ 8GB 以下 | 7B パラメータ | Qwen 2.5 7B、Llama 3 8B |
| GPU メモリ 16GB 程度 | 13B パラメータ | Qwen 2.5 14B、Codestral 22B |
| GPU メモリ 24GB 以上 | 70B パラメータ | Qwen 2.5 72B、Llama 3 70B |
迷ったら、まずは 7B サイズのモデル から試してみてください。基本的な操作はこのサイズでも十分にこなせます。より高精度な操作が必要になったら、大きなモデルに切り替えればよいです。
LM Studio のモデル検索画面で、上記のモデル名を検索してダウンロードしてください。GGUF 形式のモデルが一般的に利用されます。
動作確認
- LM Studio を起動します
- ダウンロードしたモデルを読み込みます
- チャット画面に移動します
- 以下のように入力してみてください
「OpenForge MCP のツール一覧を表示して」
ツールの一覧が返ってくれば、接続は成功です。
使い方の例
チャット画面から自然な日本語で話しかけてください。
「Cubeを位置 0, 2, 0 に作って」
「シーンのオブジェクトを一覧表示して」
「Cube を X 方向に 3 移動して」
ローカルモデルの場合、大きなモデルほど指示の理解精度が上がります。うまく動かない場合は、指示をシンプルにしてみてください。
パフォーマンスのコツ
ローカルモデルで OpenForge MCP を快適に使うためのコツをいくつか紹介します。
指示はシンプルに
一度に複数の操作を指示するよりも、ひとつずつ指示した方が正確に動作します。
良い例:
「Cubeを作って」 → 「位置を 0, 2, 0 にして」 → 「赤いマテリアルを適用して」
あまりおすすめしない例:
「赤いCubeを位置 0, 2, 0 に作って、ライトも追加して、カメラの角度も変えて」
GPU オフロードを活用する
LM Studio の設定で、モデルのレイヤーをできるだけ GPU にオフロードしてください。GPU での処理は CPU よりもはるかに高速です。
コンテキスト長を調整する
LM Studio のモデル設定で、コンテキスト長(Context Length)を 4096 以上に設定してください。短すぎると、会話の途中でツール情報が切れてしまうことがあります。
トラブルシューティング
MCP ツールが一覧に表示されない
~/.lmstudio/mcp.jsonの JSON が正しいか確認してください- Node.js がインストールされていることを確認してください:
node --version(v18 以上が必要です) - LM Studio を再起動してください
AI がツールを呼び出さない
- モデルが「Function Calling」または「Tool Use」に対応しているか確認してください。すべてのモデルが対応しているわけではありません
- LM Studio のチャット設定で、ツールの使用が有効になっていることを確認してください
- 指示をより明確にしてみてください: 「OpenForge MCP のツールを使って、Cubeを作成してください」
動作が遅い
- より小さなモデル(7B サイズ)を試してみてください
- Essential Mode が有効になっていることを確認してください(
--mode essentialを指定) - GPU オフロードの設定を確認してください
- 他のアプリケーションが GPU メモリを大量に使っていないか確認してください
モデルの出力がおかしい
- 別のモデルを試してみてください。モデルによって MCP ツールとの相性が異なります
- コンテキスト長が短すぎないか確認してください
これで LM Studio のセットアップは完了です。何か問題がある場合は、よくある質問も参照してみてください。