接続を確認する -- 「本当に繋がっていますか?」
MCPツールはインストールしただけでは動きません。AIクライアントとMCPサーバーが正しく接続されて、初めてAIがツールを使えるようになります。
この確認を怠ると、AIは「目と手を持っているのに使えない」状態で作業することになります。コンパイルエラーを何度も出す、存在しないAPIを推測で書く -- そういった問題の原因は、AIの能力不足ではなく接続の問題であることが多いです。
30秒でできる確認方法
AIクライアント (Claude Desktop, Cursor, VS Code など) を開いて、こう聞いてください:
あなたが今使えるMCPサーバーとツールを全部リストアップして
正常な場合の応答例:
利用可能なMCPサーバー: openforge-mcp
ツール: list_categories, list_tools, execute
カテゴリ: scene, gameobject, material, script, ...
繋がっていない場合の応答例:
MCPツールは利用できません
もしツールが出てこなければ、以下を確認してください。
MCPの3層構造を理解する
MCPが動くには、3つの層が全て正しく接続されている必要があります。
┌─────────────────────────┐
│ AI モデル │ Claude / GPT / Gemini
│ 「考える」だけの存在 │ MCPのことは何も知らない
└────────────┬────────────┘
│
┌────────────┴────────────┐
│ AI クライアント │ Claude Desktop / Cursor / VS Code
│ 「どのMCPに繋ぐか」 │ ← ここに設定が必要
│ を決める存在 │
└────────────┬────────────┘
│
┌────────────┴────────────┐
│ MCP サーバー │ OpenForge MCP
│ 「何ができるか」 │ インストールしただけでは
│ を提供する存在 │ 上の層に繋がらない
└─────────────────────────┘
よくある失敗パターン:
- Unity にプラグインを入れた → でも AI クライアントの設定ファイルに MCP サーバーが書かれていない
- MCP サーバーが起動している → でも AI クライアントが別のプロセスを見ている
- 設定ファイルに書いた → でもパスが間違っている (Mac のパスが Windows に入っている等)
AI クライアント別の設定ファイル確認
| AI クライアント | 設定ファイルの場所 |
|---|---|
| Claude Desktop (Mac) | ~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json |
| Claude Desktop (Win) | %APPDATA%/Claude/claude_desktop_config.json |
| Claude Desktop (Linux) | ~/.config/Claude/claude_desktop_config.json |
| Cursor | ~/.cursor/mcp.json |
| VS Code | .vscode/mcp.json (プロジェクトレベル) |
| Claude Code | .mcp.json (プロジェクト) or ~/.claude/settings.json (グローバル) |
| LM Studio | ~/.lmstudio/mcp.json |
OpenForge の npx openforge-mcp setup は自動検出して書き込みますが、念のため手動でも確認してください。
設定ファイルの中身を確認する
正しい設定例 (Claude Desktop / Cursor):
{
"mcpServers": {
"openforge": {
"command": "node",
"args": ["/path/to/openforge-mcp/packages/mcp-server/dist/index.js"],
"env": {}
}
}
}
VS Code の場合 (キーが "servers" であることに注意):
{
"servers": {
"openforge": {
"command": "node",
"args": ["/path/to/openforge-mcp/packages/mcp-server/dist/index.js"],
"env": {}
}
}
}
npx openforge-mcp setup
このコマンドが正しい設定を自動で書き込みます。手動編集で迷ったらこれを実行してください。
チェックリスト
問題が起きたら、上から順に確認:
1. Node.js は入っている?
node -v
バージョン番号が出ればOK。出なければ Node.js をインストール。
2. OpenForge のセットアップは完了している?
npx openforge-mcp setup
[OK] が表示されればOK。
3. AI クライアントを再起動した?
設定ファイルを変更した後は、AI クライアントを完全に終了して再起動する必要があります。
4. Unity / Blender のプラグインは起動している?
- Unity:
Tools > OpenForge > Setupで「Connected」と表示されているか - Blender: N パネルの「OpenForge」タブで「Running」と表示されているか
5. ポートが競合していない?
OpenForge が使うポート:
- Unity: 19800
- Blender: 19801
- Godot: 19802
- HTTP API: 19810
- Dashboard: 19821
他のアプリが同じポートを使っていると接続できません。
6. ファイアウォールがブロックしていない?
localhost の通信がファイアウォールでブロックされている場合があります。
それでも動かない場合
HTTP API で直接テスト
curl http://localhost:19810/api/status
レスポンスが返ってくれば MCP サーバーは動いています。返ってこなければサーバーが起動していません。
ログを確認
Unity のコンソール (Window > Console) に OpenForge 関連のメッセージが出ていないか確認してください。
一から再セットアップ
npx openforge-mcp setup
AI クライアントを完全に終了 → 再起動。
まとめ
- MCP は「インストール」と「接続」が別の作業
- AI が能力を発揮するには 3 層全てが正しく繋がっている必要がある
- 「AI がエラーばかり出す」時は、AI の問題ではなく接続の問題かもしれない
- 確認方法: AI に「使えるツールを教えて」と聞く